当店では、化学合成物を一切使用せず、原材料のみでおいしいお菓子をつくることに努めています。
又、原材料は、さまざまな特徴を持っています。
ここでは、原材料の特徴をご紹介させていただきます。
不定期ではありますが、いろいろな材料に関して掲示を増やしていく予定です。
がごめ昆布
昆布には、真昆布、羅臼昆布、利尻昆布、日高昆布、長昆布などがあります。
主な用途として、出汁や昆布巻などがあります。
がごめ昆布は、出汁を取る用途には不向きであるため、主にとろろ昆布や松前漬けなどの加工品に用いられていました。
そのため、他の昆布に比べ、価格は低かったのですが、「フコイダン」という水溶性食物繊維が他の昆布よりも多量に含まれ、それが健康効果があることが日本癌学会などで報告され、価格が急騰しました。
特に「根昆布」と言われる部分は特に水溶性食物繊維の量が多く、全体の長さ2~3mの昆布の中でも、10cm以下の箇所しかなく、非常に高価なものとなりました。
主な健康効果として言われているのが、抗がん作用、免疫機能の向上作用、高血圧・高脂肪化抑制作用となります。
当店では、がごめ昆布の根昆布を餅生地に使用しています。
お米には、大きく分けて、うるち米と餅米の2種類があります。
うるち米は、普段食べるご飯となるお米です。
餅米は、赤飯、餅、せんべいとなるお米です。
又、品種によって特徴に違いがあります。
餅菓子に使用する餅米は、主に伸びの良い品種となります。
せんべいに使用する餅米は、主にコシの強い品種となります。
餅に使用する餅米は、主に冷めてもやわらかい品種となります。
当店では、滋賀県産の「羽二重糯米」を使用しております。
「羽二重糯米」は、全国で数十種類ある餅米の中でも、特に「のび」「こし」「ねばり」に優れています。
食べた時の「絹のような、なめらかさ」は「羽二重」の名にふさわしく、
全国的に有名な老舗和菓子店において高級和菓子の原料として使われています。
そのため、大福に材料の一部として「羽二重糯米」を使用している商品はありますが、「羽二重糯米」のみを餅の材料として使用している商品はほとんどないようです。
しかし、当店では、「羽二重糯米」が持つ質感がもっとも求める品質に近いものであったため、餅の材料として「羽二重糯米」のみで大福を作ることと致しました。
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